日本カイザー株式会社
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KAISER STEP SLAB SYSTEM

 

 階高を抑制しながら、SI住宅の特徴である間取りや水回りの自由な配置を可能にする為、1住戸分の大型スラブを3つのエリア,3種類のスラブ厚とし、上面を階段状に廊下方向に薄くすることで、住戸中央部のユーティリティ等による排水管設置のための仕上げ床下スペース(ふところ)の厚みの低減を実現しました。



 

 SI住宅は、資源の有効活用や産業廃棄物削減などの地球環境保全、及び住宅の真の社会資本化などのため、長寿命で高耐久な構造躯体(Skelton)の住宅を構築し、間取りや内装(Infil)設備は入居者の生活形態によって可変することで、入居者の要求を満足する空間の提供を目的としています。
 このため従来のSI住宅用スラブは、段差や埋込配管を設けずにフラットな構造とし,設備配管、床や天井の仕上げ下地用に大きな空間を躯体との間に確保する仕様となっていました。特に排水管は管径と水勾配の確保の為に、床仕上げ面はスラブ上面より250〜300mm程度高く設計されてきました。このため階高が従来の計画に比べ大幅に増えるために、建設コストの上昇が課題となっていました。また、SI住宅では長期の耐用年限を考慮するため、1住戸分の面積は大型化する傾向があります。一方、小梁などがスラブ下に存在する場合、間取りなどに制約が生じるため、SI住宅は、結果的に小梁のない大型スラブ構造が必須条件となります。
 このようなSI住宅の課題を解決したのがこのたびの「ステップ・スラブシステム」です。このスラブは、スラブ上面に配管の水勾配を考慮した緩い階段状スラブで、スラブの天井面は小梁のないフラットな大型スラブとし、間取りや内装・設備の自由度を確保しています。
 また、重量床衝撃音対策に決定的な要素となるスラブ厚の厚い箇所にリビングルーム等大型居室を配置することが可能となり、各居室の遮音性能の平準化を実現しました。

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概念図






  従来のSI住宅の必要階高に比べ10cm程度削減が可能で、建物全体重量、躯体建設コストの縮減が可能です。



  従来のSI住宅に比べ、床下空間の圧縮により、床下地の工事費を約20%削減することが可能です。



  1住戸内の約65%のエリアに排水を要する設備の設置が可能で、設計・改装の自由度を大幅に高めます。



  バルコニー側(南面)のスラブを厚く(300mm以上)することで不利になりがちなリビングルームなどの大きい面積の居室に有利な重量床衝撃音対策となります。




 先般、大阪府内の某物件(地上4階建・延床面積1,650
m2・20戸の集合住宅)全住戸で採用され、施工を完了しました。この物件では、スラブ厚を300mm,250mm,200mmの3種類とし、住戸の約1/3ずつの割合で配置しました。また、この工法では、スラブ厚300mm・250mmの部分にはボイド型枠材を敷設しています。





 なお、この施工では、同時に振動性能、床衝撃音遮断性能の計測、短期載荷試験を実施し、更に長期載荷試験を継続実施しています。これらを通じ、「ステップ・スラブシステム」の構造設計に使用した格子梁解析手法の適合性を確認し、また、応力・変形等の特性を把握しました。これらの試験を通じ、振動性能が要求基準を満たしていること、優れた重量床衝撃音性能を有することを確認しています。











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